バーニー・サンダース(米大統領候補)の演説がすごくロックだと思う

初めに言い訳を書かせて欲しい。

私はアメリカの大統領選挙の制度をよく知らないし、経済にも詳しくない。一方のロックについても定義を言えと言われれば、困ってしまう。これから書くことはいろいろと私の誤解があるかもしれない。今アメリカではオバマ大統領の次の大統領を決める為の選挙の準備が進んでいるようだ。いろんな文脈があって経緯があって、いろんな人の思惑が入り交じっているんだと思う。何たって世界最強のアメリカだからね。アメリカ大統領選の解説は他のサイトに譲るとして、ここではある候補者の演説を取り上げたい。

アメリカ民主党のサンダース氏の演説だ。彼がアイオワ州で行った演説をyoutubeで見て、心にくるものがあった。私がやりたいこと、憧れのコアな部分がそこにはあった。(あるように見えた。)

とりあえず長いのだがみんなも我慢して見て欲しい。演説のyoutubeとそれを日本語訳してくれているサイトのリンクを貼付けます。

Watch Bernie Sanders’ full speech after Iowa caucuses

バーニー・サンダースがアイオワで語った言葉【演説完訳】|ハーバー・ビジネス・オンライン

 

 

見てくれただろうか。youtubeの方は英語だから分からないと思うが(私もわからん)、熱気を感じて欲しい。

 

大衆の気持ちを代弁する。これってロックじゃね?

今回、私の言いたいことはこれだけです。

この演説、アメリカの中間層(庶民というか、生きていくのに頑張って働かないといけない。かといってホームレスになるほどじゃない人々。まぁ、クレヨンしんちゃんの野原家のイメージかな)だったり、中間層からより底辺に落ちそうな人々に向けてしゃべってるよね。で、きっとその人々の心をつかんでるよね、これ。現に僕の心はわしづかみ状態だし。

序盤、エスタブリッシュメントという言葉が頻繁に出てくる。「支配階級」「体制側」という意味だろうか。最近のネット用語で言うと「上級国民」が個人的にはしっくりくる。良いか悪いか、本当か嘘かは私には分からんが、“上級国民たちが不当に富を独占しているから、我々は苦しい生活なんだ”とサンダース氏は言っている。アメリカ人でもないのに、私は「サンダースさん!よく言ってくれた!」と思った。

上にリンクをつけた日本語訳してあるサイトからサンダース氏の言葉を引用させてもらう。

我々がアイオワで健闘し、おそらくはニューハンプシャーでもそれに続く各州でも健闘するであろう理由は、アメリカの人々が不正な経済にNOを叩きつけているからです。もうこれ以上、平均的なアメリカ人が低賃金で長時間働いているにもかかわらず、新たに創造される富が富裕層の1%に集中するような経済を必要としていないのです

勝手にアメリカの労働環境はホワイトだと思っていたが、日本と同様に庶民には過酷な現実があるのか。。。

 

革命的なアイデアとは、我々が、富裕層だけでなく、勤労世帯にも機能する経済体制を作るということです。そして、数百万もの人々が貧困ライン賃金で働いている状況で、我々は、最低賃金を15ドルに引き上げるということこです!そして、そうです、女性にも同一賃金を支払うのです!

え、アメリカでも女性の労働環境が悪いのか。。。

 

アイオワ中を駆け巡りました。我々の陣営は集会に次ぐ集会で7万人近い人々とお話ししました。多くの人々が立ち上がって”バーニーさん!大学行ったんだ、大学卒業したんだ、で、今、6万ドル、8万ドル、9万ドルの借金を抱えている”とおっしゃるのを聞きました。狂ってる。これは狂ってる。彼らはまともな教育を受けようとしただけです。罰せられるべきではない。これこそが2016年に、公立大学は学費無料になるべきだと信じる理由です。

奨学金問題は日本でもあるよね。幸い私は奨学金は借りなかったので当事者では無いのだが、ここで涙が出ました。

社会的な“弱者”“見捨てられた者たち”の気持ちを代弁する。これって、私がイメージする「ロック」のコアな部分です。

私も歌でみんなの気持ちを代弁したい。途方も無いことに思えて気がめいるけど、でも出来たらいいなぁ。

 

日本に置き換えて考えると

この演説では、裕福層や大企業が献金を通じて政治をコントロールすること、経済的格差がひどいこと、女性差別、人種差別、国民健康保険などがアメリカの問題だと言っている。じゃあ日本のテーマはなにかって考えると。労働環境、介護、地方の過疎化(東京一極集中)、原発、米軍基地、少子高齢化、シングルマザー、就職難、外国人労働者とかでしょうか。

自分自身が当事者のテーマもあるし、他人事のテーマもある。極論を言ってしまえば、自分も同じ経験をしない限り、人の気持ちなんて分からない。でも、人の気持ちを考えるようにしたい。

最後に、なんとこの演説こんなキャッチフレーズまである。「Enough is enough!(もう沢山だ!)」。このタイトルで1曲歌ってもらいたいくらいだ。歌う場所はサビ頭だな。うん。

おわり

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